2017年9月27日のブログで触れました「思考力の分類学」の中の「創造する」について、原書 A Taxonomy for Learning, Teaching, and Assessing: A Revision of Bloom's (Person new international edition) からポイントと思われる箇所を紹介します。
「思考力の分類学(Taxonomy)」は、「記憶する」Remember、「理解する」Understand,「応用する」Apply、「分析する」Analyze、「評価する」Evaluate、「創造する」Create とされています。この中で最後の「創造する」Create に部分については、以下のポイントが述べられています。
"It is important to note, however, that many objectives in the Create category do not rely on originality or uniqueness. The teachers' intent with these objectives is that students should be able to synthesize material into a whole. This synthesis is often required in papers in which the student is expected to assemble previously taught material into an organized presentation." (p.85)
「しかしながら、大切なのは「創造する」のカテゴリーでの多くの目標は独創性や独自性に依拠するものではいということに注意することです。目標に対して教師が意図することは、生徒が(学習)教材をひとつにまとめ上げる(synthesize)ことができるようになることです。そのような統合(synthesis)は、レポートや論文作成に必要とされることが多く、それらでは、生徒が期待されることは、以前に教えらえた教材を組み合わせて、一つのまとまった体裁に整えることである。」(拙訳)
創造性と言えば、独自性や独創性を連想する人が多いかと思います。しかし、「思考力の分類学」での「創造する」Create とは、それらに拠る必要はなく、「統合する」Synthesize ことが「創造する」ことであると理解することで、具体的な指導法が考案しやすくなると考えます。
(参考文献)
Lorin W. Anderson et al. (2014). A Taxonomy for Learning, Teaching, and Assessing: A Revision of Bloom's PEARSON