部長ブログ「問学に道(よ)る」を開設しました。

 問学教育研究部」のホームページに開設に伴い、部長ブログ「問学に道(よ)る」も開設いたします。2013年3月に「反転授業への道」と題してブログを始めたのですが、途中でプロバイダーがブログのサービスを終了することになり、中断状態でした。今回、名前を変えてブログを再開いたします。前のブログは反転授業が知られるタイミングでもあり、中等教育に関わる方だけでなく、高等教育やマスコミの方にも読んで頂きました。それにより、様々な方々と交流を持つことができ、ブログをきっかけに貴重な体験をすることができました。

 

 今からちょうど3年前は、芝池会長との共著「反転授業が変える教育の未来」の執筆中であり、その本の中で当時としては伝えたい内容のほとんどを書き尽くした感がありました。しかし、出版後しばらくして、新たなアイデアが浮かび、講演やセミナーなどの発表の機会を通して、少しずつ伝える内容を増やしました。その中で中核となる考えとして辿り着いたのが、「問い学ぶ」、つまり「問学」です。新学習指導要領の実施に際して、「主体的・対話的で深い学び」であるアクティブ・ラーニングが注目されていますが、それを実現するには、智を求める「問い」を加えた「学び」であると考えるようになりました。そのことは、今年の3月に発行された「大学英語教育学会(JACET)関西紀要 第19号」に「反転授業:アクティブ・ラーニング実現は「問い学ぶ」教育に道(よ)る」と題した論文として掲載されました。

 

 日本国語大辞典(小学館)には、「問学(もん‐がく):(名)知らないことを問いたずねること。知らないことを学ぼうとすること。学問を得ようとすること。と解説されています。そのような定義があり、教育研究部を設置し「問学」の必要性を提唱するものの、実は、私自身は問うことを非常に苦手としています。苦手にもかかわらず、いや、苦手であるからこそ、問うことを問い続け、学び続けていこうと思っています。日ごろ考えていることを、このブログで再び綴っていきます。宜しくお願いいたします。